スポーツの秋、FIFAワールドカップ2022編

こんにちは、サッカー担当のtamuraです。
最近すっかり肌寒くなってきましたが、季節はまだ秋ということでスポーツネタで。

4年に1度のスポーツの祭典、FIFAワールドカップが11月20日に開幕します。
世界中の一流のサッカー選手や監督たちが国の期待を背負ってチーム一丸となって優勝目指して競い合います。勝っても負けても恨みっこなし、スポーツは清々しいですね。今大会も奇跡的なプレーや感動的なストーリーが生まれることでしょう。

選手のプレーレベルやチーム戦術は現在も進化し続けているサッカーですが、それらを支える環境も進化しています。今回はそんなプレーヤーたちを支える裏方の注目ポイントを紹介します。

ボールに注目

今大会の公式ボール「アル・リフラ(AL RIHLA)」は大小2種類の異形状のパネルを20枚組み合わせたこんなボールです。

メーカー説明によると、より良いキックの正確性と飛行安定性に加え、よりカーブのかかるボール、どこを蹴っても同一の反発力、縫い目のない表皮構造・・・、だそうです。
25mからの距離で今までよりボール2個分曲がる、みたいな実験結果も出ています。2010年南アフリカ大会の本田選手のフリーキックのようにボールの特性を活かしたスーパーゴールが見られるかもしれません。

スタジアムに注目

今回の開催国カタールはこの大会に合わせて7つのスタジアムを建設しました。その中でも注目なのが決勝戦が行われる「ルサイル・スタジアム」。

観客収容人数は8万人、決勝を含む10試合が行われます。
なんと、このスタジアムは大会が終わると上層部を解体して収容人数を2万人まで落としてしまうそうです。勿体無いと思いますが、維持費(ランニングコスト)がかかり過ぎるからでしようか。お金持ち国家なのにコスト管理しっかりしてますね。
同スタジアムが建つルサイルはカタールの計画都市で、将来的におよそ50万人が住む予定とのこと。

オフサイドの判定に注目

今大会からオフサイドの判定に導入されるのが「半自動オフサイド技術」です。
スタジアムの屋根に設置された12台の専用トラッキングカメラで1秒間に50回、全選手の最大29個のデータポイントと、慣性計測ユニット(IMU)センサー内蔵ボールが1秒間に500回発信するフィールド上の位置情報を駆使して、選手がオフサイドポジションでボールを受けた場合に、AI(人工知能)が判断を下し、ビデオオペレーションルーム内にいる映像担当の審判員(VAR)にオフサイド通知が届く仕組み、らしいです。

これで審判が責められたりすることも少なくなり、より公平なゲームが見られるようになりますね。

スプリント回数に注目

最近のサッカーの試合では「ボール支配率」や「シュート数」などの他に「走行距離」などのトラッキングデータもリアルタイムに計測されています。サボってるとすぐばれちゃいますね。
中でも注目したいデータが「スプリント数」。スプリント数とは時速24km以上のスピードで1秒以上走った回数で、いわゆる全力疾走した回数のこと。今までだと一所懸命走っても評価されなかった無駄走りが、スプリント数として見える化されることによって評価されるようになった=サッカー界の人事評価制度改革みたいなものですね。
ゴールした選手やファインセーブした選手に目が行きがちですが、スプリント数の多い選手(みんなのために汗をかいている選手)にも注目してください。

ベンチワークに注目

サッカーではベンチからの指示や交代のタイミングが試合を左右することが良くあるので、各国のベンチスタッフの動きにも注目です。
前回のロシア大会からベンチにタブレットを持ち込み、観客席にいる分析スタッフと通信して戦術を決めたりすることが可能になりました。イタリアセリエAでは映像処理を駆使してAIによる「バーチャルコーチ(戦況を分析するソフトウェア)」を開発しているクラブもあるそうです。勘と経験がものを言う世界にも少しづつDX化の波が押し寄せています。
ちなみに我が日本代表の森保監督は試合中にメモを取ることで有名です。

以上、ワールドカップを1.5倍楽しむ方法でした。
尚、グループリーグ日本戦の日程は以下となっております。(日本時間)
・ドイツ戦 11/23(水) 22:00
・コスタリカ戦 11/27(日) 19:00
・スペイン戦 12/2(金) 4:00

以上。