そうだ!恐竜に会いにいこう

みんな大好き 恐竜の時間です。

歴史担当です。今回は歴史と語るのもおこがましい太古の話。恐竜です。
小さいころ恐竜が大好きでした。当時は図鑑くらいしか画像や情報に触れることができなかったものですが、いまは映画や Youtube、TVの特集などでも恐竜の映像を目にすることができますね。

そんな恐竜の化石についての話題です。太古の時代に実際にこの地球を跋扈していた恐竜たちの骨が石に化けたもの。数千万~数億年の時を経て地層の中に遺りつづけていた地球からの便り。
恐竜化石に会いに行くことができる首都圏近郊の博物館。この冬にちょっとしたきっかけから再訪含めて見学に行ってきました。そのレポートです。

群馬: 神流川恐竜センター

私はここの存在をこの冬に初めて知ったのですが、それをきっかけとしてあらためて関東の恐竜化石巡礼を始めました。
この地で恐竜の足跡の化石を発見したことを機に町おこしの一環でオープンしたのだとか。町運営の恐竜オンリーの展示施設なので小規模なのかなとの予想を覆して立派でオシャレな施設でした。
展示はモンゴル由来の恐竜化石が充実しています。モンゴルといえばタルボサウルス。そして有名なプロトケラトプスとヴェロキラプトルの格闘化石がしっかり展示されています。中庭には T-Rex の産状化石が展示されていて触ったり乗ったりできるのでちびっこは楽しめそう。他にもライブシアターや化石発掘体験イベント、子どもと一緒にワイワイできそうなオシャレなカフェもあります。
とても山深いロケーションに位置していてちょっとした秘境感を味わうこともできるし、道中には下久保ダムがあるのでダムフェチな方は合わせてどうぞ。


群馬: 群馬県立自然史博物館

恐竜展示エリアの入り口でトリケラトプスの化石が迎えてくれ、足元に目を移すとガラス床の下に化石の発掘現場を再現したセットが展示されています。
こちらの特色は竜脚類恐竜が3体も展示されていること。大型で首と尻尾が長い四足歩行のアレです。ブラキオサウルス・カマラサウルス・マメンチサウルスがいます。とくにブラキオサウルスはユニークな体つきをしているよね。前足が長くて背が高くて子どものころは憧れていたものです。初めてブラキオサウルスの展示を見ることができて興奮できました。
恐竜以外にも群馬の自然についての展示が豊富ですし、人類の進化とその営みを表現したジオラマはとってもリアルです。
上階の一角までいくとダーウィンの部屋で博士ロボットが小芝居をしてくれるので子どもたちが集まっていました。小さい子は泣いていました。

群馬県富岡市に位置するので至近に世界遺産の富岡製糸場があったり、ちょっと向こうに群馬サファリパークもあって観光名所も豊富なので合わせて訪れるものいいですね。


茨城: ミュージアムパーク茨城県自然博物館

ここの展示のイチオシは恐竜じゃないけどエントランスの松花江マンモスの化石です。高さ5m超えでホントかよってくらい大きいです(マンモス比)。そしてもう少し奥の吹き抜けスペースにヌオエロサウルス。メートル表示(全長26m)より大きく感じるのは骨太だからかな。
恐竜展示スペースはぎゅっと濃縮したかんじ。動くジオラマもあるのでちびっこは喜んでくれるとおもう。T-Rex の親子とトリケラトプスの対決です。

ここのもうひとつのオシは現代日本の森林生態系を模した実物大ジオラマ。大きな森林のセットの中にたくさんの動物たちが隠れているのでちびっこと一緒に動物探しをしている家族連れはとても楽しそうでした。大きめのイノシシもぱっと見で認識できないし、じーっと眺めて観察するとそこに小動物がいたり…

さいごのオシは野外です。一帯が自然公園になっていてお弁当持参で外でゆっくりできそうなスペースがあったり自然を眺めながらの散策コースがあったりバードウォッチングだってできる。芝生広場のまん中で寝転ぶのはサイコー。


神奈川: 神奈川県立 生命の星・地球博物館

観光地箱根湯本です。以前弊社レガートシップの旅行でも訪れたことがあるかまぼこのお店やうなぎ屋さんのほど近く。
さすがの観光地らしく大きくて立派な博物館です。場所がら観光バスなどで訪れる団体さんも多いのでしょうね、エントランスでは制服の受付スタッフが揃って恭しく出迎えてくれます。そこにひとりで入っていくのはとても恥ずかしいものです。

広々としたエントランスの吹き抜けスペースでは大きなチンタオサウルスと翼竜たちが天井画と共に迎えてくれます。奥にはこちらも広々とした展示スペースに T-Rex や首と尻尾の長ーいディプロドクスなどの恐竜たちがゆったり展示されています。
他にも岩石・隕石が大きなスペースで展開されていたり、ジャンボブック(大きな本)の形式で昆虫などの生物を紹介している広いスペースがあってちびっこ達が楽しそうに歩き回っていました。

さて、ここ生命の星・地球博物館から見える山のその向こうにあるのが石垣山一夜城址です。歴史好きな方は是非訪れてみてください。一夜で築城したのは言い過ぎとしても突貫で築いたと伝えられるこの城跡一帯。歩き回って豊富な石材の量と山中に不自然に現れる削平地の広さを目の当たりにしてみると、相当な土木工事の跡がうかがわれて当時の秀吉の絶大な権力と財力を感じることができます。

石垣山城址入り口にはヨロイヅカファームがあります。オシャレな食事やスイーツのお買い物、隣接のマルシェでは地元の新鮮な食材を購入できます。私はみかんを買いました。

ヨロイヅカファームの庭でハグするカエルと相模湾


東京: 国立科学博物館

さすが国立の展示標本の量と質です。実は博物館に展示される恐竜化石は実際に発掘された化石のレプリカ(複製)が多いのです。ココ国立科学博物館は実物化石標本が多く展示に含まれているそうです。そのため海外からガチな調査団が来てガッツリ調べていくこともあるんだとか。

みんな大好きトリケラトプスが2体もいます。産状化石の標本も貴重らしいですが、T-Rex と対峙するトリケラトプスの成体標本は見入ってしまうくらい大きい。T-Rex 標本も座っている姿勢なのだけどアタマがとても大きくて立ち上がったらさらに迫力あるんだろうな。

博物館の出口では全長30mのシロナガスクジラが見送ってくれます。恐竜も竜脚類の大きいのだとこの全長を超えてきます。そんなスケール感で想像をめぐらせて景色の中に恐竜を歩かせながら上野を散歩するのも良いものです。

国立科学博物館は不定期に特別展を開催します。現在進行で 6/18までの特別展が絶賛開催中です。私も2005年の特別展で T-Rex Sue が来たときにまだ1歳だった息子を連れてきたものです。大興奮でした(父親が)。

以上、首都圏で恐竜化石に会うことができる博物館のレポートでした。
時間予約制の博物館もあるので訪れる際にはサイトで確認してみてください。

日本で恐竜の聖地といえば福井県。福井県立恐竜博物館=FPDM は現在 2023-07-14(金)のリニューアルオープンに向けて休館中です。もう少しですね。

福井県を訪れた弊社のレガートな仲間が FPDM リニューアルのパンフレットを大切に持って帰ってきてくれました。さらにギロッポンでこの夏開催する DinoScience 恐竜科学博 2023 についても教えてくれました。感謝です。