叩き台について(会話編)

こんにちは。tanaです。

唐突ですが、会議とかで、「何か言った方がいい気はするけど、うまくまとまらない」ということはありますか?
私は若手の頃、これで結構悩みました。

その頃、発言が苦手というのは、自分がハードル高く設定しすぎかもしれない、と思うようになりました。

今日は、私がちょいちょい使っている「自分から発言するのがちょっと楽になる方法」を3つ紹介します。
(最初に書いちゃいますが、どれもテクニックというより、気の持ちようです。)

① すっとぼけて聞く(前提の叩き台)

「それって、何のためでしたっけ?」
「今って、何を決めようとしてます?」

こういう、「ちょっと分かってないっぽい質問」が、けっこう有効だったりします。

それは、多くの場面で、
• 前提がズレている
• 目的が共有されていない
• みんな分かったつもりになっている

ということが起きがちだからです。

おすすめな場面
• 話が長いわりに、論点が見えないとき
• 「これ、前にも聞いた気がするけど…」とモヤっとしたとき
• いきなり意見を言うのが怖いとき

「鋭い意見」を言わなくても、前提をそろえる質問だけで十分価値が出ます。

② マクドナルド理論(アイデアの叩き台)

これは昔ネットで見つけた考え方です。

例えば、「お昼何食べる?」
→ みんな黙る
→ 「じゃあマックはどう?」
→ 「いや、さすがに今日は重い」「じゃあパスタ」「たまには中華がいい」
みたいな感じです。

この流れが本質で、マックが選ばれるかどうかはどうでもいいです。
(ちなみに、ランチを決める時にこれを使ったら、「久しぶりにマック行きたいね!」とそのまま採用されたこともあります)

最初の発言は、だいたい雑でOKです。
むしろ、誰かがラフ案を出すと、場は動き始めます。

おすすめな場面
• 何も決まっていない初期の打ち合わせ
• 「誰か言い出さないと始まらない」空気のとき
• 正解が分からないテーマのとき

0→1を出す役は、実は一番ハードルが高そうに見えて、考え方次第で一番ラクになります。

③ 切り分けてから話す(論点整理の叩き台)

いきなりうまく話そうとせず、「今、自分は何の話をしようとしてるんだろう?」を一瞬だけ確認します。

• 事実の確認なのか
• 自分の理解の話なのか
• ただ気になっていることなのか

これが分かるだけで、最初の一言が出しやすくなります。

おすすめな場面
• 何を言いたいのか自分でも分からなくなったとき
• 意見と感情が絡まって止まりそうなとき
• 誤解されたくない話をするとき

「確認なんですが」「自分の理解だと」と前置きするだけでも、発言のハードルはかなり下がります。

おわりに

いきなり完璧を目指さずに、

• すっとぼける
• 仮の案を出す
• 切り分ける

など、これらの叩き台を試してみるのはどうでしょうか。

もしも、ちょっとやってみようと思った人がいたら、いきなりお客様に繰り出すのは難しいので、チーム内の打ち合わせとかで練習してみると良いかもです。

もっと細かく説明したいことや具体例などいろいろあるのですが、完璧を目指さずに、叩き台として書いておきます。

もし、
「もう少し具体的に知りたい」
「自分のケースだとどうなる?」
みたいなのがあれば、気軽に声をかけてください。

ではでは。